セブで使われるスペイン語由来のビサヤ語 数字、月、曜日など

セブアノ語、ビサヤ語はスペインの影響を受けているものが多く、中にはスペイン語そのままの単語もあります。僕はビサヤ語が少しわかるのですが、スペイン語を聞いたり読んだりする機会があり、何度か知っている単語を見つけて気づきました。

今回の記事は、スペイン語とビサヤ語で共通するものをまとめました。覚えておくと、スペインや南米のスペイン語圏でも使えるかもしれません。セブで使えば、ぼったくられにくくなり、ちょっと喜ばれます。

ちなみに、ビサヤ諸島の中の島のひとつがセブ島なので、ビサヤはセブより広い範囲です。なので、ビサヤ語は関西弁、セブアノ語は大阪弁くらいに考えていいかもしれません。

同じビサヤ語でもセブシティ、セブ島の田舎、ボホール島、ネグロス島では少し違います。特にセブシティ以外のセブ島の人はセブシティの言葉を嫌います。大阪弁と京都弁みたいな感じです。

目次

スペイン語由来のビサヤ語

ビサヤ語とスペイン語が共通しているのは、言うまでもなくスペインによる植民地支配の影響ですが、それ以前にも現地の言葉はありました。昔どこかで見た気がするのですが、当時無かった言葉は、スペイン語や英語を使うらしいです。

16世紀以前、スペインが来る前からあった名詞は元々のビサヤ語が多いですが、概念や新しいものは元々ありませんでした。例えば、月や曜日はスペイン語からきています。

数字

数字はスペイン語由来ですが、スペルや発音が違います。聞くところによると、ビサヤ語には正しいスペルがないそうです。UとO、IとEなどはどちらでも大丈夫で、子音も結構適当です。

左が本来のスペイン語、右がセブで使われるスペイン語(ビサヤ語)です。

  • 1 uno→uno ウノ
  • 2 dos→dos ドス
  • 3 tres→tres トレス
  • 4 cuatro→kuwatro クワトロ
  • 5 cinco→singko シンコ
  • 6 seis→sayis サイス
  • 7 siete→syete シテ
  • 8 ocho→otso オチョ
  • 9 nueve→nuwebe ノイベ
  • 10 diez→diyes ジス

カタカナで書いた発音は、セブで話されているもので、スペイン語と少し違います。11以上の数字もありますが、長くなるので割愛します。99まではだいたいスペイン語か英語が使われ、100以上はほぼ英語です。

あとは時間年齢、99までの金額などはスペイン語です。現地人同士だとスペイン語ですが、ほとんどの人が英語もわかるので、外国人に対しては時間も金額も英語で言ってくれます。

数え方

1人、1つ、1匹など、外国人にとって特に難しいのが、日本語の数え方です。「犬がひとり」とかよくあるかわいい間違いです。助数詞と言います。ビサヤ語では人数や個数を言う時にスペイン語由来のものではなく、元々の現地語を使います。

  • 1 usa ウサ(イサ)
  • 2 duha ドゥハ
  • 3 tulu トロ
  • 4 upat オパット
  • 5 lima リマ
  • 6 unom ウノム
  • 7 pito ピト
  • 8 walo ワロ
  • 9 siyam シヤム
  • 10 napolo ナポロ(ポロ)

11以上もありますが、ほとんど使いません。長すぎるので、英語やスペイン語の方が便利です。

「ウサカ○○」「ドゥハカ○○」と、数字+カ+名詞で、何でもカウントできます。

  • 1月 enero エネロ
  • 2月 pebriro ペブレロ
  • 3月 marso マルソ
  • 4月 abril アブリル
  • 5月 mayo マヨ
  • 6月 hunyo ホンヨ
  • 7月 hulyo ホリヨ
  • 8月 agusto アゴスト
  • 9月 sptembre セプテンブレ
  • 10月 octobre オクトブレ
  • 11月 nobenbre ノベンブレ
  • 12月 decembre ディセンブレ

月はほとんどスペイン語のままですが、こちらもスペルは適当です。また、英語にも似ていて、発音がスペイン語よりです。

ただし、January、Februaryと英語を使うことも多いです。

曜日

  • 月曜日 Lunes ロニス
  • 火曜日 Martes マルテス
  • 水曜日 Miyerkules ミェルコレス
  • 木曜日 Huwebes フウェベス
  • 金曜日 Biyernes ビェルネス
  • 土曜日 Sabado サバド
  • 日曜日 Domingo ドミンゴ

ルナ(月)マーズ(火)マーキュリー(水)ジュピター(木)ビーナス(金)と星の名前で覚えましょう。曜日に関しては、スペイン語、英語どちらも使います。

その他

化学(kemistri)、数学(matematika)などの近代的で難しいもの、元々セブに無かったものはスペイン語や英語からきています。

他にも、しかし(pero)とか、牛(baka)とか、市場(merkado)とかは全てスペイン語由来で、その種類は多岐にわたり、あげていくとキリがありません。

苗字や地名もスペイン由来のものが多いです。通貨単位のペソもそうですね。

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まとめ

ビサヤ語はスペイン語と似たものが多いですが、そもそもスペイン語も英語も、ラテン語からきているので、そこも似ています。また、元々のビサヤ語はマレー語からきているので、大陸の言語やインドネシア語と共通するものもあります。

つまり、世界には結構似た言葉が多いです。アルファベットを使う時点で勉強もしやすいです。これが、日本語が世界一難しいと言われる所以でもあると思います。

僕はビサヤ語が少しわかる程度で、なかなか完璧にはなりません。そもそもスペルが適当で、色々な言語が混ざり、参考書とかもないので勉強するのが難しいです。全部人との会話から学んでいます。

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