シベットコーヒー ジャコウネコのフンから採れる世界一貴重で高価なコーヒー

シベットコーヒーはジャコウネコのフンから採ったコーヒー豆を使った、世界一貴重で高価なコーヒーです。

日本で飲むと1杯8,000円くらいするそうですが、セブ島ではもう少し安く飲むことができ、コーヒー好きの人にとってはお土産にもおすすめです。

今回は、シベットコーヒーとジャコウネコについて、また、セブ島でシベットコーヒーが飲めるお店をご紹介します。

目次

シベットコーヒーとは

出典:https://www.civetcafe.com/

シベット(Civet)は英語で、日本語では麝香猫(ジャコウネコ)です。また、インドネシアのマレージャコウネコの現地の呼び名であるルアク(Luwak)も有名です。

ジャコウネコのフンから採ったコーヒー豆を使ったコーヒーを

  • Civet Coffee(シベットコーヒー)-英語
  • Kape Alamid(カペ・アラミド)-タガログ語
  • Kopi Luwak(コピ・ルアク)-インドネシア語
  • ジャコウネココーヒー-日本語

と呼びます。フィリピンでは英語も使うので、シベットコーヒーと呼ぶのが一般的です。

フンから採るということですが、コーヒーノキの果実をジャコウネコが食べます。種子のコーヒー豆は未消化のままフンとして出てくるので、これを採取し、洗って乾燥させ焙煎します。

Wikipediaにはコーヒーがついたフンの写真もありました。ここではいらすとやからお借りします。

なぜジャコウネコの体を通すのか?それはジャコウネコの体に関係しています。

ジャコウネコとは

ジャコウネコはジャコウネコ科で、猫とは少し違います。分類は多岐にわたるので詳しくは書きませんが、アフリカ大陸、ユーラシア大陸、スリランカ、フィリピン、インドネシアに生息しています。

日本語の麝香とは、動物から得られる分泌物を乾燥させた香料で、ジャコウジカの分泌物は麝香、ジャコウネコの分泌物は霊猫香(れいびょうこう)と言います。

霊猫香が採取されるのはエチオピアのみですが、古代では媚薬として使用され、クレオパトラが体に塗っていたと言われています。詳しくはこちら霊猫香-Wikipedia

ジャコウネコの肛門周辺に臭腺があり、香水の補強剤や持続剤として利用され、かつては制汗剤や催淫剤として使われることもありました。

つまりジャコウネコの体を通すことで、コーヒーに独特の香味が加わります。

ターシャ
ターシャ

ジャコウネコが食べて排泄したコーヒー豆はいい匂い

貴重で高価なシベットコーヒー

このような製造行程のため、供給量は少なく貴重で高価になることは理解できます。日本より物価の安いセブ島で、シベットコーヒー豆30%に別の豆をブレンドしたコーヒーが1杯1,300円ほどします。

ちなみに、日本のAmazonにもあります。100グラム4,000円弱なので、かなり高級品です。

また、高値で取引されるため、野生のジャコウネコを乱獲して檻に入れ、無理やりコーヒーの果実を食べさせて大量生産したり、偽物を販売したりといった事例もあるようです。

フィリピンやインドネシアではなるべく野生のジャコウネコのフンを採取したり、コーヒー園で放し飼いにしているジャコウネコのフンを採取したりしています。

フィリピン・アポ山のコーヒー園

セブのシベットコーヒー

シベットコーヒーが飲めるお店がセブ島に3店舗、マクタン島に2店舗あります。店名はそのまま「Civet Coffee」です。

メニューはシベットコーヒー以外のコーヒーやフラッペ、スムージー、ソフトドリンク、紅茶、タピオカミルクティなどもあります。パンやケーキなどのフードメニューも豊富です。

セブ島のシベットコーヒー

ITパーク

外資系企業が多く入るビジネスパークです。飲食店も多く、在住者や留学生がよく行きます。

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