フィリピンに長く住んでいると、いつかはスマホを買う機会があると思います。僕はセブ島に5年住んでいる間に現地で2回買い換えました。
フィリピンのスマホとはいえ、スペックは日本に劣るわけではありません。iPhoneもありますし、スマホのレベルは世界基準です。ただし、安くて質の悪い粗悪品もあります。
スペックを比較してみると、iPhoneよりAndroidの方がいいと思います。僕も日本にいる時にiPhoneを2台使いましたが、「iPhoneだから」という理由で買うのはやめました。
今回は、フィリピンのスマホ事情、スマホの値段やスペック、おすすめのスマホをご紹介します。
フィリピンのスマホ事情
まず、フィリピンのスマホ事情について簡単にご説明します。
スマホ所持率
スマホ所持率のデータはありませんが、体感では結構な割合の人が持っているなという印象です。
フィリピンは発展途上国と思われがちですが、あるところにはお金はあります。ただ、もちろん無い人もいます。
格差がすごいですからね
スラム街にもスマホでゲームをしている人がいて、おもしろい光景です
iPhoneなら約10万円、スペックの高いスマホが約3万円、格安スマホが約1万円くらい。通話とメールができる日本の20年くらい前のガラケーもあり、1,000円程度で買うことができます。
SIMフリー
フィリピンのスマホは基本的にSIMフリーです。SIMフリーは最近やっと日本でも定着してきた言葉ですが、SIMフリーのスマホがあればどの携帯会社のプランも契約できるというものです。
2015年までは、日本のスマホは海外で使うのにとても不便でした。詳しいだけ人がネット通販で外国のSIMフリーのスマホを買い、海外でSIMを交換しながら使っていました。
僕が2014年に留学していた時も、iPhoneにSIMロックがかかっていたので、Wi-Fiがある時にしか使えませんでした
フィリピンの通信会社
フィリピンの携帯会社は大手のGlobe(グローブ)とSmart(スマート)の2強です。SIMフリーのスマホがあれば、100円程度のSIMを買って通信ができます。
いろんなプランがありますが、僕は8GBで1週間200円のプランを使っています
数年前まで10GBで1ヶ月2,000円くらいでした。スマホの料金プランはどんどんお得になっています。
世界のスマホシェア
- 1位 Samsung 2億5560万台
- 2位 Apple 2億710万台
- 3位 Huawei 1億8850万台
- 4位 Xiaomi 1億4960万台
- 5位 OPPO 1億1510万台
出典:Gigazine
どれもフィリピンで人気のスマホですが、SamsungとAppleは高価なのでシェア率は高くありません。
6位Vivo、7位Realmeと続き、3位から7位の中国メーカーのスマホがフィリピンでは大人気です。特にRealmeは2018年に設立された新興国向けのブランドで、成長率は前年比65%増と伸びています。
フィリピンでも最近Realmeを見かけるようになりました
店員に新しいブランドだから買わないほうがいいと言われたことがあります
フィリピンで買えるスマホ
iPhone
フィリピンでもiPhoneが買えます。Apple StoreではなくiStoreと言うみたいですが、セブ島なら2軒のアヤラモールと2軒のSMモールにiStoreがあり、アップルウォッチやiPad、MacBookなどもあります。
値段は日本で買うより少し高い程度。
- iPhone12 64GB 85,800円
- iPhone12 ProMAX 512GB 15,800円
- iPhone12 64GB 49,990ペソ
- iPhone12 ProMAX 512GB 86,990ペソ
1ペソ=2.2円で計算すると
- 日本のiPhone12 94,380円(税込)
- フィリピンのiPhone12 109,978円(税込)
1万5千円以上の差がありました。
フィリピンでiPhoneを持つということはそういうことです
街中で出さない方がいいというのもわかると思います
盗んで売れば簡単に稼げますからね
もちろん盗む方が悪いですが、スマホを置いて席を確保するのはどうかと
OPPO
OPPO(オッポ)は中国のメーカーで、2017年8月にオッポジャパン株式会社を設立しています。イメージキャラクターに指原莉乃さんと木梨憲武さんを起用しているのですが、CMとか見た事ありますか?僕はずっと日本に帰っていないのでわかりません。YouTubeのこの動画は1,000万回以上再生されています。
僕は2017年2月からOPPOを使っています
今は2台目ですが、何の不具合もありません
最近やっと日本でも知られてきたようで、「OPPO」と検索すると日本語の情報も結構出てきました。公式サイトを見ると、フィリピンの方が製品が多いようです。例えばハイスペックのRenoシリーズは、フィリピンでは2、3、4が出て今はReno5までありますが、日本にはReno3までしかありません。
また、カメラも売りで、背面にメインカメラ、ウルトラワイドアングルカメラ、マクロカメラ、モノカメラの4つとフロントカメラ(インカメ)がついています。
iPhone12のメインカメラが12MP、Reno5のメインカメラが64MP、インカメでも44MPです。
僕が使っているのはA9 2020です
- RAM:8GB
- ROM:128GB
- カメラ:48MP
- バッテリー:5,000mAh
と、iPhone12よりスペックが良く、値段は3万円くらいでした。
Vivo
Vivo(ヴィヴォ、ビボ)も中国のメーカーですが、日本ではあまり知られていません。
フィリピンではOPPOとVivoの2強で、スペック、価格ともにほぼ同じものを売っています。記事のタイトル通りこの2つのどちらもおすすめで、どちらも似たようなものなので決め手にかけます。
僕はスマホを買う時に、友達の間でシェア率が高かったOPPOを選びました
いろんなシリーズがありますが、代表的なY31はOPPO A9 2020とほぼ同じスペック、同じ値段です。
Apple・OPPO・Vivoの比較
値段 | RAM | ROM | カメラ | バッテリー | |
Apple iPhone12 | 49,990ペソ | 4GB | 64GB | 12MP | 2,815mAh |
OPPO A9 2020 | 13,990ペソ | 8GB | 128GB | 48MP | 5,000mAh |
Vivo Y31 | 12,999ペソ | 8GB | 128GB | 48MP | 5,000mAh |
iPhoneのRAMとバッテリーは公表されていないので、https://iphone-mania.jp/を参考にしています。
これらの数字を比較すると、iPhone12よりOPPOやVivoの方がいいですよね。僕はこれを知ってからiPhoneを買うのをやめました。
RAMはメモリ容量のことで、多い方がスマホがサクサク動きます。
アプリを開きすぎるとメモリを圧迫します。
消すと軽くなります。
OPPOとVivoは4GB→6GB→8GBと毎年のように成長してきましたが、iPhone12は未だに4GBです。(簡単な作業なら2~3GBで十分ですが。)
ROMは読み出し専用メモリのことですが、ややこしいのでストレージ容量と思っておいてください。(本当は違います。参考:知らないと恥ずかしい? メモリの「RAM」と「ROM」の違い)多いほど写真や動画をたくさん保存できます。
とりあえずRAMとROMの数字が大きければ大丈夫
スマホを買う時に確認できます
ちなみに、シャープから新発売の5G対応のAQUOS sense5Gは
- RAM:4GB
- ROM:64GB
- カメラ:12MP
- バッテリー:4,570mAh
OPPOの5G対応のReno5は、バッテリー以外のスペックが上でどちらも約5万円です。
フィリピンでスマホを買って帰ってもいいレベル
不具合があると困りますが
まとめ
フィリピンのスマホをざっくりご紹介しました。OPPOとVivoはスペックを見るとiPhoneより高く、価格はかなり安いです。「iPhoneだから」で買うのはやめてもいいかもしれません。
中国製と聞くと敬遠する人もいますが、僕はOPPOを4年間で2台使い、何の不具合もありません。
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