フィリピンのクリスマスは日本とは少し違います。キリスト教徒にとっては最大のイベントで、教会へ行きしっかりとお祝いします。
今回は、フィリピンのクリスマスについてと、クリスマスのイベントである、シンバン・ガビ(ミサ・デ・ガロ)についてご紹介します。
フィリピンのクリスマスイベント
フィリピンのクリスマスも日本と同じくツリーを出して飾り付けします。クリスマスが9月から始まるというのは有名な話で、どのショッピングモールでもクリスマス商戦が始まります。一時ハロウィン商戦と被るのがおもしろいです。
ショッピングモールは自身でも飾り付けしていて、他にもホテルやレストラン、個人宅など、どこでもツリーや飾りがあります。花火も色々なところで上がります。
イルミネーションもありますよ。2017,18,19年の写真のストックがありました。笑
また、フィリピンのボーナスもこの時期です。基本的に1年で13ヶ月分の給料が貰えるシステムですが、12月に2ヶ月分貰えます。
料理やプレゼントも準備して、ここでもレチョンをよく食べます。日本のように、クリスマスはチキンというのは聞いたことがありません。
そんなフィリピンのクリスマスですが、中でも重要なイベントが教会に行くことです。
シンバン・ガビ
重要なイベントのひとつに、シンバン・ガビ(Simbang Gabi)というものがあります。これはタガログ語で、直訳すると夜の礼拝とかそんな感じでしょうか。
ちなみにSimbahanで教会です。タガログ語では「~han」で、「~の場所」という意味になります。
スペイン語圏では、ミサ・デ・ガロ(Misa de Gallo)と言います。英語版のWikipediaによると、クリスマスイブやその数日前の深夜に教会で行われるマスのこととあります。マス(Mass)とは大衆という意味で、特にローマカトリック教会における集団での礼拝という意味で使われます。
便宜的にカタカナでミサ・デ・ガロとしていますが、発音はガリョとか、ガリオとかそんな感じです。
Wikipediaにはスペイン語圏のラテンアメリカのローマカトリックの国とフィリピンで行われると書かれています。フィリピンだけ異質ですね。スペイン、ボリビア、ベネズエラ、プエルトリコとフィリピンです。
Simbang Gabi (Tagalog for “Night Mass”), also called Misa de Aguinaldo (“gift mass”), is the Filipino version of the Misa de Gallo.
Wikipedia
という一文もあります。
具体的には、12月16日から12月24日までの9日間、深夜3時から5時くらいに教会に行きます。
キリスト教徒以外にとっては何のためのものか全くわかりませんが、敬虔なクリスチャンにとっては重要な文化です。
日本人が初詣に行くのと似たようなものですかね。
今年はどうなる?
今年のシンバン・ガビについて、CDNとsunstarにそれぞれニュースがありました。
セブでは今も門限があり、23時から翌朝5時までは外出禁止です。
そのため、3時から6時の礼拝に参加できるように、門限を調整する予定です。月曜日に発表されます。
マクタン島のラプラプシティでは、今の22時から5時の門限を22時から4時に変更する予定です。
また、教会に入れるのは、キャパシティの50%になるそうです。
コロナ禍で門限がある状況でも、礼拝中止とはならないんですね。フィリピン人にとってどれだけ大切な文化か分かります。
セブとラプラプでルールが違うので注意してください。また、門限は自粛要請ではなく、executive orderという法的拘束力のあるものです。抵触すれば罰金や逮捕などのペナルティがあります。
コロナ禍で日本人も数名逮捕されました。こんなルールが前日にいきなり発表されることもあるので大変です。ニュースを見ていないと損します。
まとめ
フィリピンのクリスマスについてご紹介しました。キリスト教徒にとって、クリスマスや礼拝は特別な文化です。フィリピン人の中には敬虔なクリスチャンもいて、毎週日曜日に必ず教会に行く人や、礼拝することで願いが叶う、神にまもられると信じる人もいます。
逆にそこまで信心深くない人もいます。「フィリピン人はキリスト教徒で、日曜日はみんな教会に行く」というのは間違いです。
とはいえフィリピンはキリスト教徒が90%以上で、アジアで唯一のキリスト教の国なので、他の東南アジアと違う点が多くありおもしろいです。
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