ネグロス島はセブ島の西側にあるフィリピンで4番目に大きい島です。
カンラオンという火山をはさんで、西ネグロス州(ネグロス・オクシデンタル)、東ネグロス州(ネグロス・オリエンタル)にわかれます。西ネグロス州はイロンゴ語、東ネグロス州はビサヤ語。
イロンゴ語というのがめちゃくちゃおもしろくて有名らしいです。怒っていても楽しそうに聞こえるとか。
東ネグロス州出身の人はセブ島でよく見ます。地方から上京するイメージですね。言語が同じなので、特別多いです。フィリピンでは言語が違えば会話ができないので不便です。
僕もセブ島で出会ったネグロス島出身の友達が何人もいて、ネグロスには何度も行きました。セブ島から船を使ってバイクで行ったこともあるくらいです。
今回は旅行ではほとんど行くことがないネグロス島についての概要を、体験談も交えてご紹介します。
ネグロス島へのアクセス
ネグロス島に行くなら、フィリピンのいたるところから飛行機があります。セブ島からだと船でも行くことができ、僕も何回も行きました。
セブ島のトレドからネグロス島のサン・カルロスを始め、いくつかの航路があります。
所要時間は長くなりますが、セブシティからドゥマゲッティまでもありますよ。
主要都市は東ネグロス州最大の都市のドゥマゲッティと西ネグロス州最大の都市のイロイロ。
どちらも空港があります。
バコロドにあるバコロド・シライ空港には、日本のテレビ番組こんなところに日本人で、柴田理恵が来ました。
コンセプト通り、バコロドからかなり外れた山奥に日本人が住んでいるそうです。
バコロド
西ネグロス州の州都です。「微笑みの街」という異名があり、毎年市制施行記念日の10月19日に行われるマスカラフェスティバルという祭りが有名です。ざっくり説明すると、仮面をかぶって踊る祭りです。
日本人が旅行で行くことはなかなかありませんが、日本人経営の語学学校があり、在住者も少しいます。
僕は行ったことがありませんが、調べてみた感じだと人口50万人弱の地方都市で、住みやすそうだと思いました。
僕の田舎がそれくらいなので、ちょうどいい規模です。
ドゥマゲッティ
ドゥマゲッティ(ドゥマゲテとも呼ばれます)は学園都市として有名です。シリマン大学を始め、規模の大きい大学がいくつもあり、人口の半分が学生や職員など、学校の関係者と聞いたことがあります。
シリマン大学には、国際基督教大学や他の日本の大学から留学する人もいるみたいです。
小学生、高校生も合わせて、学生の割合は30%もいるらしいです。
市のキャッチフレーズでは、「CITY OF GENTLE PEOPLE」(優しい人の街)とうたわれています。
また、観光地としても人気で、近くのアポ島やオスロブ、スミロン島へのアイランドホッピング、アポ島でのダイビングもできます。
欧米人に人気の場所で、海沿いの道にレストランやバーが並んでいるのを見ると好きそうだなと思いました。
僕が2泊3日で旅行に行った時も、海沿いのカフェやバーに行きました。
治安がよく、ゴミを捨てることが禁止されているので、フィリピンとは思えないくらいきれいでした。
今でこそフィリピンは国内全面禁煙ですが、ドゥマゲッティだけはその制度ができる前、全員が歩きタバコをしていた時代から禁煙でした。
バコロドと同じく日本人経営の語学学校があり、ドゥマゲッティに住んでいる日本人もいます。
カンラオン火山
カンラオンは活火山で、今でも時々活動しています。標高2,465mで、ネグロス島を西と東に隔てています。
友達がカンラオンの中腹に住んでいるので遊びに行きましたが、粘土質の赤土を初めて見ました。
バイクで山を登るのはキツく、標高が高いのでめちゃくちゃ寒かったです。雲か霧か、暗くてじめっとした雰囲気でした。
ネグロス島の産業
ネグロス島はサトウキビの生産が盛んで、プランテーションがいくつもあります。フィリピンの砂糖の半分が西ネグロス州で生産されているみたいです。
ただし、サトウキビに依存したモノカルチャーで、他の作物は輸入に頼っているそうです。
ネグロス島は島の周囲に海沿いに国道があります。バイクで走りましたが、海の反対側はずっとサトウキビ畑でした。
ギラファノコギリクワガタ
マニアックな情報ですが、ネグロス島はギラファノコギリクワガタの産地として、一部のマニアに有名です。
特にネグロス島とその周辺でしか採れない亜種がいるらしく、ダイスケギラファノコギリクワガタというそうです。命名した日本人の水沼さんが息子の名前をつけたらしいです。
ちょっと調べてみたところ、日本では数千円で取引されていました。
ネグロス島出身の友達に聞いてみましたが、簡単に採れるそうです。
まとめ
ネグロス島はあまり日本から旅行で行くような場所ではありませんが、フィリピン在住で、国内旅行をするなら良いと思います。
特にドゥマゲッティはおすすめで、マニラとも、セブとも違った雰囲気でおもしろかったですよ。
マニラやセブから飛行機で行けるので、ぜひ行ってみてください。
僕は友達がいるので、主要都市以外のド田舎にも行きましたが、田舎の生活も楽しかったです。
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