フィリピンの食堂を、カレンデリアなどと言います。食堂と言っても日本の大衆食堂や、学校や会社の食堂と違い超ローカルで、場所によっては店名もないほどです。個人宅の軒先に料理が並んでいたらそれはカレンデリアです。
今回は安くておいしいフィリピン料理が食べられるカレンデリアについてご紹介します。
カレンデリアとは?
写真のようなお店がカレンデリアです。ビサヤ語、セブアノ語ではKarenderia、タガログ語ではCarinderiaと書き、トロトロ、カンティーンなどとも呼びます。
Google翻訳によると、(in the Philippines) a food stall with a small seating area, typically in a market or at a roadside.「通常は市場や道端にある、座るエリアがあるフィリピンの屋台」とのことです。
料理が既にできているレストランの簡易版、例えるならお惣菜屋さんみたいな感じで、手軽さが売りです。「うまい、安い、早い、汚い」がカレンデリアです。
カレンデリアの料理
このように料理が並んでいるので、自分で蓋を開けて確認します。メニュー表は無く、値段は聞くしかありません。1つの店舗に5~20品くらいのおかずがありますが、種類は日によって変わります。
全てがシェフの気まぐれ、本日のおすすめです!
どんな料理かは、見ればだいたいわかります。適当に選んでもハズレを引くことはないはずです。
写真を撮っていたらサービス精神旺盛な店主がいろいろ見せてくれました
牛肉のスープが40ペソ。日本人の口に合う味だと思います。ビーフシチューみたいな感じ。
見た目からしておいしそうですよね
エビが45ペソ。フィリピンではエビが結構高級です。ガーリックシュリンプが人気で、いろんなレストランで見かけます。
野菜のスープは10ペソと激安です。
フィリピン人は野菜を食べないとよく言っています。野菜は「そこら辺に生えている草」「貧乏人が食べるもの」という認識の人もいます。
野菜が嫌いと言うと、お前はリッチだななどと言われます
一部の人が持つ偏見ですけどね
料理は全てテイクアウトできます。おかずだけテイクアウトして、米は自宅で炊いて食べるという人も多いです。その際、スープもジュースも全てビニール袋に入れます。ちょうどビニール袋に入ったスープを渡している写真がありました。
ライスは茶碗一杯10ペソ程度です。ライスを大量に食べ、おかずは1品というのがフィリピンスタイルなので、50ペソ程度でおなかいっぱい食べることもできます。そのため、どのおかずも味が濃く、ご飯が進む味付けです。
日本人スタイルでおかずを3品くらい頼むと、100ペソを超えるくらいです。
おかず3品で250円なら激安?
日本と比べると安いですが、フィリピン人の給料を考えると高いです
庶民には1食100ペソが限界です
おすすめのカレンデリア
おすすめのカレンデリアはありません。こんな感じで店名も無いところもあるので、カレンデリアをおすすめできません。
路地裏を自分の足で歩いてお気に入りのカレンデリアを探してみてください。
適当に立ち寄ったカレンデリアが意外とよかったりします
セブ在住の一部の日本人にとって、Ucma Street(オクマストリート)が有名です。ITパークの近くにあるカレンデリアが並んでいる地域で、留学生もよく行くところです。ただ、学校や学生寮から近く、行きやすいと言うだけで、特別おすすめというわけではありません。
「このカレンデリアがおいしい」なども特にありません。どこに行っても似たような味で、油っこくて味が濃いです。
どのカレンデリアもおいしいですよ
まとめ
カレンデリアの料理が食べられるなら、フィリピンでの食費、生活費をぐっと安くすることができます。料理自体はおいしいのですが、日本人にとっての問題は衛生面です。水道水を飲まないのは当然ですが、料理にハエがたかっていたり、野良犬がいたりもします。
この辺をクリアできればフィリピンでも暮らしていけますよ。「うまい、安い、早い、汚い」がカレンデリアの醍醐味です。
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