フィリピンのホーリーウィーク・イースター キリストの復活を祝う祭り

ホーリーウィークは日本人にとって聞き馴染みがないかもしれません。イースターと言うと聞いたことがあるかもしれませんね。最近日本でも聞くようになっているみたいですが、ほとんどお菓子業界の商戦になっています。

ホーリーウィーク、イースターはキリスト教に関係する行事で、フィリピンでは祝日になっています。多くのお店が休みになり、観光にも留学にも影響があります。

今回はフィリピンのホーリーウィークをご紹介します。

目次

ホーリーウィークとは

ホーリーウィーク(Holy Week)とは、キリストがエルサレムに入城してから苦難を受け、磔にされて死ぬまでの1週間のことです。プロテスタントでは受難週、カトリックでは聖週間と言います。

フィリピン人の90%がキリスト教徒、80%がカトリックです。
プロテスタントとカトリックで違いがありますが、この記事ではカトリックをメインに解説します。

死んだキリストは日曜日に復活しました。この日をイースター(Easter)、復活祭と呼びます。

ホーリーウィークはいつ?

ホーリーウィークは年によって日付けが変わる移動祝日です。イースターが「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」で、ホーリーウィークはその1週間前からです。

ニワトリ

めっちゃややこしい
結局いつ?

セブユキさん

毎年3月22日から4月25日の間の日曜日になるそうです

フィリピンではイースターの前の木曜日から祝日になります。

2024年は、3月31日がイースター、その前の3月28日木曜日から祝日です

イースターの1週間前がエルサレム入城の日で、その後の木曜日から日曜日までそれぞれ名前がついています。

  • 日曜日:パームサンデー(Palm Sunday)、エルサレム入城の日(The Lord’s Entry into Jerusalem)
  • 木曜日:聖木曜日(Holy Thursday)、洗足木曜日(Maundy Thursday)
  • 金曜日:聖金曜日(Good Friday)
  • 土曜日:聖土曜日(Black Saturday)
  • 日曜日:イースター(Easter)、復活祭

それぞれどんな日か、詳しく見ていきましょう。

パームサンデー(Palm Sunday)

パームサンデーは、復活祭の1週間前の日曜日で、キリストがエルサレムに入城した日です。日本では宗派によって、枝の主日(日曜日)、棕櫚の主日、聖枝祭などとも呼びます。

フィリピンではPalm(ヤシ)と言うので、日本の棕櫚(しゅろ=ヤシ)と同じです。ヤシの枝を持って教会に行きます

聖木曜日(Holy Thursday)

聖木曜日は、あの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の日です。キリストが処刑される前夜の夕食のことを言います。

また、へりくだりの行いとしてキリストが弟子の足を洗ったことから、洗足木曜日とも言います。

セブユキさん

「せんそくもくようび」とうつと予測変換でMaundy Thursdayが出てきました

ターシャ

Google翻訳によると、Maundyは洗足式という意味だそうですが、使う機会がなさそうです

フィリピンで洗足式は見たことがありませんが、キリストの苦難を思い出し、称えるために体を鞭で打つ儀式があります

動画は2022年のアンヘレスシティの様子です。このようなパレードがフィリピンの各地で行われます。

聖金曜日(Good Friday)

聖金曜日はキリストが死んだ日です。キリストの受難を思い起こすための儀式を行う日で、フィリピンでは人を釘で十字架に磔にします

セブユキさん

ここでは載せませんが、YouTubeに動画があります

ニワトリ

マジで体に釘を刺しています
見るだけで痛い

聖土曜日(Black Saturday)

聖土曜日はキリストが墓に埋葬された日です。キリストがいないことになっているので、結婚式や葬式は行われません。

主を偲んで静かに過ごします。

イースター(Easter)

イースターはキリストが復活した日で、フィリピンではイースターサンデー(Easter Sunday)とも呼びます。キリスト教において最も重要な祭りであり、教会では盛大な礼拝が行われます

一部の国では復活や繁栄の象徴である卵を装飾したり、ゆで卵を食べたりするようですが、フィリピンではより「祭り」としての意味合いが強く、パーティーをしたり、飲み会をしたり、旅行したりします。

日本では2015年くらいから、クリスマス、バレンタイン、ハロウィンと同じく菓子メーカーの販売促進の日になっているようですが、卵をモチーフにしたお菓子を食べることに何の意味もありません。

セブユキさん

キリスト教徒でもない日本人がキリストの復活を祝う必要はありません

ターシャ

そもそもそんなことも知らない、というか目的が違う気がします

ホーリーウィークの注意点

木曜日から日曜日は重要な祝日で、大型ショッピングモールも休みになるほどです。セブ島で有名なアヤラモールも基本的に毎年木曜日と金曜日は休みなので注意してください。

出典:https://www.facebook.com/325847693127/posts/pfbid022QbbtKz7hHt9EwshoNcD8SS7cQ2Cbt7a9tFz8FVfgCGG8uSw5qaQ256hupEV9aKzl/?mibextid=Nif5oz

ホーリーウィークを知らずにセブ島に旅行に来ると、2泊3日でほとんど何もできないなんてことになるかもしれません

また、語学学校も基本的に休みになります。1週間の短期留学だと授業がもっと少なくなるので気をつけましょう。

セブユキさん

僕は留学前にホーリーウィークについて調べました
セブ島では何もできないので、2泊3日でシンガポールに旅行しました

その他、クリスマスやシヌログ祭りなどもいろんな機能がストップするので、旅行や留学前に祝日について知っておきましょう

敬虔なクリスチャンは、ホーリーウィークは肉、卵、乳製品を食べないそうです。金曜日、土曜日に断食する人もいます。ただ、これはそこまで厳しいものではなく、食べたい人は食べても構いませんし、咎められることもありません

まとめ

ホーリーウィークはキリスト教徒にとって重要な祝日で、街の機能がストップします。観光客や留学生にとってはただただ不便な日なので、この期間中の旅行はおすすめしません。

事前に調べて不便のないようにしましょう。

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