バスケットボールはフィリピンで人気のスポーツのひとつです。国内にプロリーグがあり、庶民も路地裏でよくやっています。
今回は、フィリピンのバスケットボールについて詳しく調べてみました。
バスケットボールはなぜ人気?
フィリピンでバスケットボールはなぜ人気なのでしょうか?日本なら野球やサッカー、東南アジアではサッカーやマイナースポーツが人気です。カバディやセパタクローなんかがアジアのマイナースポーツですね。中東にもサッカーが強い国があります。
フィリピンは、東南アジアの中でも独特の文化があります。それはスペインやアメリカの植民地支配が関係しています。
バスケットボールは1891年にアメリカで考案されました。フィリピンで広まった詳しい経緯はわかりませんが、Wikipediaには以下の一文があります。
フィリピンは長らくアメリカの植民地だった事からバスケットボールが他のアジア諸国に比べ盛んであり、PBAもまた国民的スポーツとして人気が極めて高い。
Wikipedia
1938年にはフィリピンバスケットボール協会傘下に実業団リーグがあったそうです。
フィリピンプロバスケットボールリーグ
フィリピンでは、1975年にバスケットボールリーグ(PBA)ができました。アジア最古で、アメリカのNBAに次ぐ歴史があるそうです。
チーム名は企業名+ニックネームで、毎年のように名前が変わります。日本の野球チームのように親会社があり、どんな会社があるのかを見るとおもしろいですよ。
PBAの公式ホームページで調べてみました。
- Alaska Aces
- Barangay Ginebra San Miguel
- Blackwater Elite
- North Port Batang Pier
- Terrafirma Dyip
- Meralco Bolts
- NLEX Road Warriors
- Rain or Shine Elastopainters
- San Miguel Beermen
- TNT Tropang Giga
- Magnolia Hotshots pambansang Manok
- Phoenix Fuel Masters
よく聞く会社と、全く知らない会社がありました。ビール会社が2つあります。日本ならアサヒとキリンが野球チームをもって戦うみたいなものでしょうか。
その他、食品や通信、電力会社やガソリンスタンドもありますね。
Philippines Basketball Associationの英語版のWikipediaにはより詳しく書かれていて、それによると、2010年以降に加入したチームが12チーム中6チームあります。
過去にはコカ・コーラ、ペプシ、レッドブルのチームもあったみたいです。
バスケットボールのレベル
フィリピンのバスケットボールは国際的に見てもハイレベルです。FIBAランキングは31位、オーストラリア、ニュージーランドを含めたアジアで6位でした。日本は40位、アジアで8位です。
FIBA.basketball
オリンピックやワールドカップでも、過去にそこそこ活躍していますが、近年ではそれほどでもありません。
アジア選手権では優勝5回で、中国に次いで2位です。ただし、これは全て1985年以前のことで、2000年代には国際大会からの締め出しもありました。
2013年、2015年とアジア選手権で準優勝、2014年と2019年には久しぶりにワールドカップに出場しました。
庶民にとってのバスケットボール
フィリピン人はテレビでバスケットボールの試合を見るのも好きですが、自分たちでプレーするのも好きです。
スラム街の奥でもストリートチルドレンが集まって砂利道でバスケットをしています。他に娯楽が少ないので1日中やっていますし、日が暮れても関係なくやります。ブラジル人にとってのサッカーみたいな感じですね。
バスケットコートも色んなところにあります。路地裏でもそうですし、コンドミニアムなんかはプール、ジム、コート付きが売り文句になっています。
あとはスラムダンクの人気もすごいです。そもそも日本のマンガもアニメも人気なので、受け入れられて当然ですね。
まとめ
僕はフィリピンに来るまで、あまりバスケットを知りませんでした。今アメリカで有名な選手も、フィリピンに来てから知りました。
フィリピン人はテレビでNBAもPBAも見るので、スポーツバーとかでもやっています。フィリピンでバスケットをプレーする日本人もいますし、日本でプレーするフィリピン人もいるみたいです。
日本の野球やサッカーのように、世界大会を国民みんなで応援できるスポーツになればいいですね。
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