僕はよくフィリピン料理はまずい、日本人の口に合わないと言っていますが、ちゃんと選べばおいしいフィリピン料理もあります。そのひとつがアドボで、豚肉や鶏肉を煮込んだ料理です。
今回は、フィリピン料理のアドボについて、レシピや作り方もあわせてご紹介します。
アドボとは?
アドボ(Adobo)は、豚肉や鶏肉を煮込んだ料理で、「マリネする」「漬ける」を意味するスペイン語のアドバルから来ています。
そのため、スペインにも肉や魚をつけてから焼いたり揚げたりするアドボもしくはアドバード、アドバーダという料理があります。また、メキシコ北部やアメリカのニューメキシコ州にもアドバーダという肉の漬け焼き料理があるようです。
フィリピンのアドボは、醤油ベースのタレに漬け込んでから煮込むので、見た目も味も例えるなら完全に角煮です。これがまずくなる方が不思議ですが。
材料は豚肉か鶏肉のどちらでも良く、野菜も調味料もバリエーションが豊富です。
作る人によって味が変わる家庭料理です
日本で言うカレーとか?
お袋の味があるんですかね
鶏肉=チキン=Manok(マノック)のアドボをChicken Adobo、Adobong Manok(アドボン・マノック)
豚肉=ポーク=Baboy(バボイ)のアドボをPork Adobo、Adobong Baboy(アドボン・バボイ)
と呼びます。
鶏肉の方は手羽元を使うことが多いので、おでんの手羽元と同じような感じです。
おでんって地域によって違いますよね
コンビニに手羽元はありませんが、家のおでんには入っていました
他にもほうれん草のアドボ(Adobong Kangkong)、イカのアドボ(Adobong Pusit)などもあり、牛肉を使ったビーフシチューのようなアドボはMechado(メチャド)と呼びます。
Adobong Kangkong(アドボン・カンコン)はマジでおすすめ
野菜がなかなか摂れないフィリピンで、美味しいほうれん草は貴重です
豚肉のアドボならだいたいのレストランにあります。カレンデリアという庶民向けの食堂にもありますが、衛生面を考えると観光客にはおすすめしません。
慣れればローカル食堂の安くて汚いのがうまく感じるんですけどね
アドボのレシピ・作り方
いろんな作り方があるアドボですが、代表的なものをご紹介します。
- 鶏の手羽元(豚バラブロック)
- 玉ねぎ
- にんにく
- 水 100ml
- 酢(ポン酢) 100ml
- 醤油 100ml
- 砂糖 大さじ1
- ローリエ
- 味の素
- 黒胡椒
- サラダ油
フィリピン料理の特徴は、ライスをたくさん食べるために味が濃いことです。おかずは1品だけということもよくあり、とにかく米を食べまくります。
肉と玉ねぎを適当にカットして、にんにくは潰しておく
油を敷いたフライパンに肉と玉ねぎを入れて炒める
水、酢、醤油、ローリエ、黒胡椒、にんにくを入れて20分煮込む
20分後、砂糖と味の素を入れる
ゆで卵を入れるパターンが結構多いようです。じゃがいもを入れると肉じゃが風、パイナップルを入れると酢豚風になります。
結構なんでもアリなんですね!
自分好みにアレンジしてください
Mama Sitaを使う
Mama Sitaとは、フィリピンの家庭料理に使われる調味料です。
アドボ以外にも、シシグ、カルデリータ、シニガン、カレカレ、トシノなど、フィリピンの家庭での料理を助けてくれる存在です。
日本で言うところの永谷園かな?
チャーハンの素とか
- Mama Sita’s Adobo Mix 1袋(50g)
- 豚肉 1kg
- にんにく 100g
- 水 250ml
- サラダ油 30ml
Mama Sita’s Adobo Mixが調味料として、砂糖、醤油、酢、ローリエ、黒胡椒、味の素の代わりになります。あとは水とまぜて煮込むだけ。1袋で肉1kg分です。
フィリピンで買うと1袋100円以下です。Amazonでも買えますが、輸入品なので少し高くなります。たまに日本から来る人でフィリピン料理が好きな人がいて、スーパーで大量に買って帰ったりしています。
Mama Sitaがあれば料理がすごく簡単になります
まとめ
アドボはフィリピンの家庭、食堂、レストランで食べられる有名な料理です。たまにハズレもありますが、ちゃんとしたものなら本当においしいです。
海外旅行でハズレを引かないよう、行く店はしっかりと調べて選びましょう。
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