フィリピンは島国として知られていますが、現在7,641の島が確認されています。
今回は、フィリピンの島の数や大きさについて詳しく調べてみました。
フィリピンの島の数
元々フィリピンには、たくさんの島があることはわかっていました。ただ、島の数は結構あいまいで、情報によって7,000以上、約7,100、7,107、7,109という言い方をされてきました。
小さい島、名前が無い島、人が住んでいない島も多く、正確にカウントできていなかったみたいです。
ちなみにフィリピンには7,000以上の島があると言うと日本人は驚きますが、日本には6,852の島があります。(教育出版)
フィリピンでは7,107とするのが一般的でした。日本語のWikipediaや多くの旅行会社のサイトがそう紹介しています。
しかし2016年、フィリピンの公式測量機関National Mapping and Resource Information Authority(国立地図・資源情報局)が400~500の新しい島を見つけたとニュースになりました。(GMA NEWS ONLINE)この記事によると、7,107というのは1945年の調査をもとにしていたそうです。
また、外務省は、7,109としていて、「フィリピン 7,109」で検索してみても、そう紹介しているサイトが結構あります。この数字に関しては、ソースがわかりません。外務省からとってきたのか、旅行会社や語学学校のサイトはソースを載せず適当なことを書いているところがあります。
NAMRIAの公式サイトによると、2017年の時点で7,641となりました。
未だに7,107と紹介するサイトも多いですが、英語のWikipediaには、7,641が反映されています。
人が住んでいる島が約2,000、公式に名前がついていない島が5,000以上あるみたいです。また、大きい順に50の島で、フィリピンの面積、人口の99%を占めています。
また、アジアで1位のインドネシアでも、おもしろいことが起きました。日本経済新聞によると、2013年、島の数が4,000以上減り、13,466になったそうです。
島の数はこれまで1万7508が一般的で、ユドヨノ大統領も演説で同様の数に触れたことがある。1987年に国軍の発表した数字だが、国立航空宇宙研究所の1万8306、内務省の1万7504などもあった。
日本経済新聞
とありますが、インドネシアでも結構あいまいだったみたいですね。ちなみに島の数はアジアで1位がインドネシア、2位がフィリピン、3位が日本です。
記事には、島の総数を国連海洋法条約の定義に基づき数え直した結果、高潮時に水没する砂地や岩礁を島と数えていたためとあります。
島とは?
そもそも島とは、という話になってきますが、国連海洋法条約によると、
- 自然に形成された陸地であること
- 水に囲まれていること
- 高潮時に水没しないこと
とあります。
じゃあ中国が沖ノ鳥島は岩だと主張するのはどうなのかとも思いますが、この辺でやめておきます。
フィリピンの島の大きさ
大きい順に以下の通りです。
- ルソン島
- ミンダナオ島
- サマール島
- ネグロス島
- パラワン島
- パナイ島
- ミンドロ島
- レイテ島
- セブ島
- ボホール島
※ソースによって面積の値が違い、ランキングは変動するそうです。
マニラがあるルソン島は世界で面積15位、人口4位、ミンダナオ島は面積19位です。
ちなみに面積1位はグリーンランドです。オーストラリア以上が大陸、グリーンランド以下が島とされているのは有名な話ではないでしょうか。日本で1番大きい本州は世界で面積7位、北海道は21位です。(Wikipedia)
僕が住んでいるセブ島は、面積では四国の4分の1くらいでした。
フィリピンの地図
ルソン島は面積が本州の半分くらいですが、地図で見ると本州がかなり大きく大きく見えます。フィリピンの島は小さく見えますが、移動には結構時間がかかります。
セブの空港があるマクタン島はかなり小さく、アイランドホッピングでよく行くヒルトゥンガン島は、結構な人口がいますが、めちゃくちゃ小さいです。その南東には、もっと小さいナルスアン島があります。
それでも名前がついているのでまだ大きいほうです。地図で分からないくらい小さい島がたくさんあるんですね。
まとめ
というわけで、今のところフィリピンの島の数は7,641が正しいです。ただし、今後も変動する可能性はあります。
今まで言われてきた7,107、7,109も間違った情報になってしまったので、約7,000とか、7,000以上と、だいたいで言っておく方がいいかもしれませんね。
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