フィリピンの大富豪はどんな人かご存知ですか?
一般的にはフィリピンは貧困国で、日本より貧しいと思われがちですが、国民の1%はケタ違いの金持ちです。
今回は、フォーブスより、フィリピン人の長者番付をご紹介します。
フィリピンの長者番付
シー一家 | 139億米ドル |
マヌエル・ビリヤル | 50億 |
エンリケ・ラゾン Jr. | 43億 |
ランス・ゴコンウェイとその家族 | 41億 |
ハイメ・ソベル・デ・アヤラ | 36億 |
アンドリュー・タン | 23億 |
ルシオ・タン | 22億 |
ラモン・アン | 20億 |
トニー・タン・カクチョン | 19億 |
ルーチョ&スーザン | 17億 |
ヘンリー・シー
2019年1月に94歳で亡くなるまで、ヘンリー・シーが11年連続でフィリピンのトップでした。2018年には200億ドルで世界でも52位です。
これは日本人のランキングと比べても、ユニクロの柳井正(222億)、ソフトバンクの孫正義(205億)に次ぐ3位の資産です。
今回は6人の兄弟あわせて、シー一家として1位になりました。
シー一家は個人でも世界の長者番付にランクインしていて、1063位に20億ドルでハンズ・シー、ハーバート・シー、1135位に19億ドルでハーリー・シーがいます。
ヘンリー・シーは小売王と呼ばれ、もともとは靴屋から始まりました。一代で巨大企業を築き、シューマートを由来とするSMモールは、今ではセブ島でも超有名です。
フィリピンの富裕層
フィリピンの富裕層は華僑が多いです。ヘンリー・シーも中国出身です。上位に入っている人も中国系が多く、長者番付にのるような人でなくても華僑の富裕層は多いです。
また、上位の人たちが持っている企業を見ると、ロビンソン、セブパシフィック、PLDT、アヤラ、BPI銀行、サンミゲル、ジョリビーと、超有名企業ばかりです。
フィリピン人はほとんどが中流層以下ですが、極わずかな人数で、富を寡占しています。富裕層は閑静な住宅街に住み、僕自身もなかなか見かける機会がありません。たまに街中で高級車を見るくらいです。
セブ島なら、タオイストテンプルというお寺がある山の方に住んでいます。ダウンタウンは人が多く、空気も汚れていてうるさいですからね。あと、山の方は涼しいです。気温は20℃前後で、有名な観光地のトップスに行くと寒いくらいです。
セブ島の山には高級住宅街があり、ビバリーヒルズという名前の場所もあります。逆に、低所得者ほど海沿いに住んでいます。
フィリピンの経済格差
金額にするとトップがどれほどかわかると思いますが、ここからは僕が実際に感じた格差です。
まず、富裕層は1食1,000ペソ、2,000ペソと余裕で使えますが、貧困層は50ペソ以下です。前にも書きましたが、マクドナルドの100ペソのセットはちょっとした贅沢です。
バイクや車も、買える人は買えますが、貧困層にとっては一生無縁のものです。中には金利100%くらいで、少額を延々払い続ける人もいます。
また、完全に住む世界が違います。僕はどちらにも友達がいますが、裕福な友達は貧困地区に行くことを嫌います。差別的なことではないとは思いますが、お互い相容れない存在なようです。
ちなみに、フィリピンの平均月収は約2万円ですが、10万、20万あれば結構な金持ちです。
20万円で、家賃5万円くらいの高級コンドミニアムに住んで、何不自由なく暮らすこともできます。
セブ島の日本人の現地採用が12~15万くらいですが、それ以上稼ぐフィリピン人も結構います。
まとめ
フィリピンは貧富の差が激しい国ですが、僕が今まで住んだ感想から言うと、まだまだ是正されそうにありません。
富豪だけ見れば、もうフィリピン=貧しいではないですね。富裕層は日本人よりお金を持っている人もいます。
ただ、貧困層にとっては格差は開く一方なので、ボランティアなどの支援や、国の改革が必要です。
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