海外に行く時に不安や気になることは多いですが、そのひとつが飲み水ですよね。セブ島の水道水は飲めるんですか?とよく聞かれますが、絶対に飲んではいけません。
フィリピンではスーパー、コンビニ、商店、路上などで水を買います。
今回はフィリピン・セブ島の水問題について、水道水の危険性、飲料水の種類や値段など詳しく解説します。
フィリピンの水道水は飲まない
フィリピンの水道水は日本のようにしっかりと殺菌されていないので、飲むとほぼ確実にお腹を壊します。「フィリピンの水道水は飲めない」と言うと物理的にそんなことはないので間違いなのですが、飲まないようにしましょう。
水はスーパーで20円程度なので、必ず買ってください。現地の人も水道水は飲みません。
日本のようにきれいな水道水が飲める国はありません。日本は清潔さも治安のよさも世界一です。厳密に言うと水道水が飲める国や治安がいい国もあるのですが、「海外は日本ではない」という認識を持って常に気をつけましょう。
水道水以外にも気をつける
水道水を飲まなくても、留学生はよくお腹を壊します。観光客なら体感で1割くらい。敏感な人だとシャワーや歯磨きでもお腹を壊してしまうみたいです。
また、手や食器を洗うのは水道水です。それくらいでお腹を壊す可能性は低いかもしれませんが、これは避けようがありません。
海外旅行に慣れている人で、ウエットティッシュを持ち歩く観光客がたまにいます。よくわかっているなと思いますね。それで食器を拭いている人もいました。
フィリピン人も消毒用アルコールを持ち歩く人が多いです
水以外にも腹痛の原因はあると思います。食材が新鮮でなかったり、ちゃんと火が通っていなかったり。
そもそもフィリピンに来る時点で4時間も飛行機に乗って疲れますし、気候も違いますし、ベッドは自分のものではないですし、街中は空気が悪いです。腹痛以外にも、体調不良の原因はたくさんあります。
旅行から帰ると「やっぱり我が家が1番」となるんですよね
僕は留学中の半年間、ずっとお腹の調子が悪かったです
慣れて耐性がついたのか、今では何を食べても腹痛になりません
腹痛や下痢が不安なら、薬を持参しましょう
日本は軟水、フィリピンは硬水
フィリピンの水道水は硬水で、多くのミネラルが含まれています。バケツやプラスチックの食器に残った水が蒸発すると白く濁るのでよくわかります。水が乾いたあと、ザラザラします。
カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、何が入っているかわかりませんが、栄養素になるものも毒素になるものもあります。また、鉄分が多いせいか白いTシャツを洗濯すると黄ばんでしまいます。
僕の白いTシャツは全部茶色くなっています
ローカルで生きるなら服は汚い方がいいのですが
レストランの氷や水は大丈夫?
よくレストランの氷は危険と言われるようですが、よっぽどの店でない限りミネラルウォーターを使っています。フィリピンではサービスウォーターという無料の水も危ないと思われがちですが、これもミネラルウォーターです。観光客が行くようなレストランなら、氷もサービスウォーターも大丈夫です。
僕は5年間で1度だけ、スラム街で水道水の氷に出会いました。氷から白い粒が出ますし、臭いのですぐにわかりました。気にせず飲みましたが、その頃には耐性があったので大丈夫でした。
レストランで有料の水を頼むのは結構な金持ちですね
個人的には水なんか何でもいいんですが
日本のコンビニで水を買う人も理解できません笑
ミネラルウォーターの種類・値段
フィリピンにはたくさんの種類の水が売っています。代表的なものをご紹介します。
値段は全てペソですが、約2.2倍で日本円になります。(フーダというスーパーの2021年3月の値段です。)
いちばん有名なのがNature’s Spring(ネイチャースプリング)で、どこででも見かけます。日本のいろはすみたいな感じ。
値段は500mlで9.9ペソです。サイズの種類が豊富で、350ml、500ml、1L、1.5L、4L、6.6L、10Lがあります。
PH9のアルカリ性の水、りんご、ぶどう、メロン、カラマンシーの味がついた水、炭酸水やアイスティーもあります。
SUMMIT(サミット)もよく見かけます。500mlで10.75ペソです。
Absolute(アブソリュート)もよく見かけます。500mlで13.25ペソなので、少し高いです。
Wet(ウェット)はたまに見かけることがあります。500mlで5.5ペソと安いので、質が悪いのでしょうか?結構ローカルなところで見る気がします。
セブンイレブンならEvian(エビアン)もあります。コンビニなので単純に値段は比較できませんが、58ペソとめちゃくちゃ割高です。
水の値段は場所によって全く違います。ほとんどの場所でネイチャースプリングを売っているので、これを基準にしますが、スーパーで10ペソ、コンビニで15ペソです。路上で歩きながら売っている人がいて、15か20ペソです。
路上販売はコンビニをもっと便利にした感じ
新聞やお菓子も売っていて、渋滞の暇つぶしやタクシードライバーの助けになります
リゾートホテルなら100ペソくらいします。とんでもなく高いですが、ホテルなら仕方ないですよね。高級ホテルの物価は日本より高いです。
水の自動販売機
フィリピンには水の自動販売機があります。ローカルな場所にあり、見た目には何かわからないので、観光客が使う機会はほぼありません。
どこかにビニール袋があるのでそれを取り、機械にお金を入れると水が出てきます。約200mlで1ペソ。量は地域によります。
ついでに、日本人のカタカナ発音の「ウォーター」は聞き取ってもらえないことがあります。伝わらなければ「トゥビッグ」と言いましょう。
衛生面が気になるところですが、中にはフィリピンではどこでも使われている水のボトルが入っています。
これは5ガロン(約19リットル)で20~40ペソです。(地域によってもう少し高いかも。)ペットボトルの水よりかなりお得なのでフィリピン人の家庭でよく使われますし、僕の家でもこれを使っています。セブ島の語学学校のウォーターサーバーもこれを使っています。
19リットルで40ペソということは、475mlで1ペソ、200mlで0.42ペソです。
実は1ペソの水の自動販売機はちょっとしたビジネスになっていて、19リットル40ペソの水を200mlあたり1ペソで売れば、売り切れれば95ペソの売上、55ペソの利益になります。
どれくらいで売り切れるかわかりませんが、自動販売機をいろんなところに置いて収入を得ている人もいます
まとめ
フィリピンの水道水は飲まないようにしましょう。ミネラルウォーターが安いので、観光客や留学生はスーパーやコンビニに行ってください。
レストランの氷や水は、よほどローカルな場所でない限り大丈夫です。
在住者にはお得な5ガロンの水をおすすめします。
コメント